Tom Schamp(トム・スカンプ)

1970年生まれ。ベルギーのブリュッセル近郊で育つ。現在は同市郊外に在住。ブリュッセルのSint-Lukas Art School(シント・ルーカス美術学校)応用美術科を卒業後、さらに1年間ポズナン(ポーランド)でグラフィックデザインを学ぶ。

大人、子供向けの作品制作に長い実績を持つトム・スカンプのイラストレーションは、雑誌の挿絵から絵本まで、国際色豊かな顧客から依頼を受ける。過去20年間に35冊の絵本を出版し、その多くが各国語に翻訳されている。日本では『みせておしえて世界のこと -えいご・にほんご絵ずかん-』(2018/フレーベル館)、『ニャゴまる…』シリーズ(2016−2017/Gakken)などを出版。2017年より、神戸ハーバーランドumieのポスター等、年間キャンペーンビジュアルを描いている。
 
スタイルは「複雑でナイーブ」、そこにしばしばユーモアを交え、色の濃さはアクリル絵の具で表現する。過去10年間、イラストレーションのさまざまな要素を厚紙に別々に描き、それを後でスキャンしてデジタル構図を作っている。このテクニックによって、より簡単に適切なテーマを見つけることができるのと同時に、クラフトとテクノロジー間のより良いバランスを保っている。
最近の作品は、以前のイラストレーションよりもはるかに細部まで描き込まれており、その微妙なニュアンスを捉えるためには、かなりの観察力を必要とするほど。トムは手描きの小さな箱や切手、動物の形をしたコーヒーポットなど、奇妙なオブジェにも魅了されている。

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