Antony Huchette（アントニー・ユシェット）

　アントニー・ユシェットは、ビジュアルアーティスト、イラストレーター、そしてコミックや児童書の作家。
　フランス北部の村で育った。彼がグラフィティを好むのは、グラフィティで溢れる鉄道駅の線路が、
　村からパリの北駅に通じているからかもしれない。
　その北駅の側にある、『シャドック』で有名なJacques Rouxel（ジャック・ルーセル）の
　アニメーションスタジオで働いた後、Arts Décoratifs de 　Paris（パリ国立高等装飾芸術学院）で学ぶ。
　その後、ニューヨークに移り住み、5年間、Augenblick studio（アウゲンブリック・スタジオ）で
　アニメーターとして働き、プレス（The New Yorker、The New York Times、Le magazine du Monde、Télérama）、
　絵画、書籍（Cornéliusから出版されたBrooklyn Quesadillasなど）のイラストを制作した。
　フランスに帰国後、『Saul, Monsieur rêve et le morceau de mur』を執筆し、Hélium社から出版された。
　自分のキャラクターであるレンガ、壁のかけらを追い求め、レンガづくりの建物が多いRoubaix（ルーべ）に居を構え、
　制作を続ける。
　最新作『Littoral』は2021年にÉditions l’Associationから出版された。